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丁耘(ライアン・ディン):1,000か所の5Gスマート工場化に共に取り組もう

5Gスマートマニュファクチャリングサミットが2021年5月8日、中国深セン市で開催されました。産業界の関係者が集まり、様々な垂直統合製造分野における5Gスマートマニュファクチャリングの実用化と成果を検討し、デジタル化とスマート化における取り組みを紹介しました。

会議では、ファーウェイ(華為技術)の専務取締役兼通信事業者向けネットワーク事業グループ プレジデント 丁耘(ライアン・ディン)が、「5GtoBが製造業のデジタル化・スマート化を加速する」と題した基調講演を行い、5Gによって推進される製造業のデジタル化・スマート化の始動について次のように述べました。「多数のプロジェクトと多様な業界での経験により、様々な分野で全面的な成果を収め始めており、業界で多くのベンチマークを打ち立てています。生産プロセスで実践を続けることで業界の問題を解決し、業界指向のワンストッププラットフォームソリューションによって、5GtoBのビジネスサイクルを実現しました。2021年は広く布石を行い、5GtoBを1,000の工場で始動させ大規模実用化元年とするとともに、標準化協会、エコシステムパートナー、通信事業者、顧客の能力向上を促進し、5Gによる変革を引き続き探求し、さらなる価値を生み出してまいります。」

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基調講演全文は以下の通りです。

皆様、おはようございます。ファーウェイを代表し、本日お集まりいただきました各界のリーダーの皆様、ご来賓の皆様を心から歓迎いたします。皆様がお見えになったことで、中国の5Gスマートマニュファクチャリング全体に新たな活気と活力がもたらされるでしょう。心から御礼申し上げます。

1. 5GtoBが全面始動、「スマートマニュファクチャリング」を推進しよう

デジタル化の新しい波が押し寄せ、社会経済は「デジタル化・スマート化」の時代に突入しました。5G、クラウド、AIに代表される情報技術が急速に変化するなかで、5Gと産業用インターネットの融合が中国の産業化プロセスを加速させようとしています。5Gは新たなインフラ技術として、柔軟な収集、高速伝送、タイムリーなコンピューティングなどの特性により、異なる産業のアプリケーションと結びつき、企業の生産要素の相互接続と生産データの抽出をスピードアップさせます。これにより、生産プロセスにおけるタイムリーな問題の発見とリアルタイムでの最適化が可能となり、製造業におけるデジタル化・スマート化へのモデル変革のデータ基盤構築が加速します。

5Gは多数の産業に入り込み、各業界のデジタル化・スマート化を加速させています。この2年間、ファーウェイは通信事業者や業界のパートナーと共同で、産業、交通、エネルギーなど多くの分野で5Gによる革新を積極的に模索し、実用化を果たしてきました。特に、製造業と深く融合し、コンピューター、通信機器を含む家電製品、鉄鋼、セメント、石油化学、自動車など10以上の分野で100以上の5Gの製造ベンチマークプロジェクトを立ち上げました。中国の5Gスマートマニュファクチャリングは、すでに世界の5GtoBの旗印となっています。

2. 5G+複数のシナリオを生産プロセスに組み入れ、業界の重要な課題を解決していく

私たちが以前、通信技術だと考えていた5Gは、この2年間の努力の結果、企業のオペレーショナルテクノロジー(OT)に組み込まれるようになりました。製造業の業務プロセスに深く入り込み、実践の過程で生産ラインの問題を解決し、価値を生み出しています。

シナリオ1:フレキシブルな生産ライン

東莞にあるファーウェイ南方工場のスマートフォンの生産ラインでは、9万メートルにものぼる通信ケーブルが使われていました。生産ラインは、スマートフォンの新機種に合わせて半年ごとに調整する必要があり、そのたびに2週間のダウンタイムが必要でした。28秒ごとに1台のスマートフォンを生産する計算ですから、1日あたり約1,000万元(約1憶7千万円)の生産額に影響を与えることになります。5G技術により、生産ラインの各設備を無線にし、フレキシブルな接続にしたことで、調整時間を2週間から2日に短縮できました。

シナリオ2:天井クレーンの遠隔操作

製鉄所は高温で粉塵も多く危険な環境です。安全な生産が最優先事項ですが、5G技術によって、ビデオ送信システムや遠隔操作と組み合わせ、複数の天井クレーンを同時に遠隔操作できるようになり、作業環境や効率性が向上しました。また作業員は現場から離れた場所で、より快適に仕事ができるようになりました。空調の入った部屋で普通の格好で天井クレーンを操作することが、新世代の工場作業員のスタンダードとなりました。

シナリオ3:マシンビジョン

ハイエンド製造業の検査工程では、1回の検査で100以上のチェックポイントがあり、さらに約10年に及ぶ疲労試験では手作業による反復検査が大量に行われています。5G+マシンビジョン技術により、欠陥箇所を自動点検し、検査結果も画像で直接保存することによって手動の記録が不要となります。大量の反復作業を減らし、検査効率を30%以上向上させることが可能です。また、欠陥データをクラウドに集約し、徐々にAIで識別できるようになり、開発サイクルをさらに短縮することができます。

シナリオ4:AGVコラボレーション

AGVはスマート倉庫ですでに大いに利用されていますが、従来のWi-Fi接続では不安定で干渉を受けやすいという問題がありました。業界では、カスタムAGVや中・大型AGVの作業のために、単一モデルによる複数のAGVのコラボレーションを実現することが期待されていました。2~4台の複数台数のAGVコラボレーションでは、リアルタイムで制御、速度、位置、姿勢などの信号情報を同期させるためには、2台の車両間で20ミリ秒での同期が必要です。5G+MECプライベートネットワーク下で、5G産業用CPEを介してアップグレードされたAGVは、複数でのAGV展開が可能となり、すでに多くの工場で実用化されています。

3. 5GtoBのビジネスサイクルを実現する、業界指向のワンストップ・プラットフォーム・ソリューションを構築

業界指向のデジタル化では、ネットワーク要件が従来のtoCネットワークとは大きく異なります。2年以上の実践によって培った接続、コンピューティング、業界のデジタル化における豊富な経験を活かし、通信事業者やパートナーとの協力により、ファーウェイは5GtoB指向の「販売、運用、サービス」のワンストップソリューションを構築しました。クラウドを基盤に、トランザクションの簡素化、通信事業者のネットワーク機能の収益化、協力パートナーの変革効率向上を支援し、5GtoBビジネスサイクル全体を機能させて、価値の創出を実現します。

ファーウェイの5GtoBソリューションは、「5GtoBネットワーク」、「5GtoB NaaS」、「5GtoBアプリエンジン」、「5GtoBマーケットプレイス」から構成されます。

5GtoBネットワーク」は、5Gソリューションの基盤です。これまで通信事業者とともに、5GtoB指向のシナリオの計画、建設、保守、最適化の能力を構築してきました。

「5GtoB NaaS」は、企業ユーザーやアプリケーション開発者が接続性、帯域幅、信頼性などを利用しやすくなるように、また企業ユーザーがキャンパス5Gネットワークを自ら管理できるようにするために、ネットワーク機能を製品に組み込む必要があります。

「5GtoBアプリエンジン」はアプリケーションのイノベーションセンターです。5Gアプリケーションの開発者やシステムインテグレータは、アプリエンジンプラットフォームで5G機能の開発、テスト、展開を行うことができ、開発がより効率的に、アプリケーション統合もよりシンプルにできるようになります。5Gネットワーク機能と5GtoBアプリケーション間のブリッジ機能を発揮し、アジャイルなサービス開発と展開を実現します。

最後に、「5GtoBマーケットプレイス」は、クラウド上に建設するデジタルスーパーマーケットと考えてください。企業ユーザーは必要に応じて、デジタルスーパーで必要な5Gのソリューションをワンストップで購入できます。

4. 産業チェーン全体で、1,000か所の5Gスマート工場化を始動せよ

2年以上の実践と模索の結果、5GtoBは多くの技術とサプライチェーンのブレークポイントを解決しました。2021年は間違いなく5GtoB実用化元年となるでしょう。これまでの構想や実験的試みを大規模展開可能な事例に変えなければなりません。産業チェーン全体で手を携え、1,000の5Gスマート工場を立ち上げていきたいと考えています。まず、パートナーと共に努力、成長していくことを掲げています。パートナーと協力して需要の発掘と顧客開拓を続けます。5Gを活用するイノベーションに引き続き取り組み、情報スーパーハイウェイを中心に産業界の生産要素を結びつけ、5G技術の最良のシナリオを様々な業界の生産現場に落とし込みます。その一方で、通信業界における産業チェーンを引き続き前進させ、エンドツーエンドの5G規格改善と能力の最適化を推進し、製造業に新しい価値を提供していきます。

通信事業者とともに、信頼性と性能のより高い5Gプライベートネットワークを提供していきたいと考えています。それは5G産業用インターネットの重要な礎となり、将来的には5Gによる各種ネットワークの集約のベアラ機能を徐々に実現していくことになるでしょう。さらに、5G+クラウド+AIの高度な連携は、オペレーショナルテクノロジー(OT)のコアシナリオに深く入り込み、エッジとクラウド、クラウドとネットワークの連携、オールシナリオAIなどの面で業界のデジタル化のアップグレードを加速します。

産業用インターネットにおける5Gの使用を、接続やデータ基盤からアプリケーション、デバイスまでの産業チェーン全体へと拡張するために、アプリケーションのパートナーの積極的な参加を必要としています。ISVからIHV、さらにはインテグレータまで、オペレーショナルテクノロジー(OT)+ICTなどのパートナーを積極的に巻き込んで、技術主導およびビジネス主導で、5Gを活用する製造業を大いに盛り上げていきましょう。

過去2年間の0から1へのイノベーションの成果とベストプラクティスを標準化し、1からNへのコピーを加速させて、「5G inside」を中国のスマートマニュファクチャリングの新たなエンジンとするために、業界全体の協力が必要です。同時に、標準化団体、業界団体、各業界の顧客と共同で、国家標準、業界標準、グループ標準など運用可能なガイダンス標準や文書を作成することで、5Gスマートマニュファクチャリングはさらに加速するでしょう。

5Gはいまや、通信業界だけの5Gだけではないと確信しています。5Gは社会を変えます。産業チェーン全体の力を必要としています。私たち、通信事業者、産業チェーンが手を携えて協力することで、2021年に1,000か所の5Gスマート工場化を実現しましょう。

本日はありがとうございました。

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