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株式会社SRサービス -廃棄物を再利用することで、お互いに廃棄コストを下げながら事業を守っていく-

日比)まずは社長のご経歴と現在に至るまでについて教えてください。

伴社長)高校卒業した後に金型屋さんで3年ほど働き、その後は親会社にあたる榊原工業に入社しました。2006年10月に当時の社長が「環境のために何か始めよう」と中子の砂の再利用をするSRサービスを立ち上げました。2014年にその社長が亡くなり、跡を継ぎ社長となり現在に至ります。

日比)元々はどういった職種だったのですか?

伴社長)営業です。口で生きていくタイプでした。笑

日比)営業も兼ねた社長さんということで毎日忙しいと思いますが、プライベートでは何か趣味としてされていることありますか?

伴社長)野球をやっていたので、今はクラブチームを作って地元の中学生を教えてます。土日はずっとグラウンドにいるので、教えることが仕事をしているような感覚になっています。

日比)会社に野球グランドがあるのは驚きました。あそこで教えているのですね。

日比)それでは、事業についてお聞きしたいのですが、現在はどういった事業をされているのですか?

伴社長)中子という木型に手で砂を詰めて作るプロセスがあるんですけれど、親会社がずっとそれを作っていて、そこの部門を親会社からSRサービスへ切り離して、使用された砂のリサイクルをすると言う事業を手がけています。

中子は鋳物屋さんがいなくなると必要でなくなるので、鋳物屋さん自体を衰退させないように、廃棄物を再利用することで、お互いに廃棄コストを下げながら事業を守っていくといったことをやっています。

日比)その中で、御社の強みや特徴などありますか?

伴社長)まずは、他社がやりたがらない多品種小ロットという点や中子を職人の手で作るという長年の経験といった点。そして、リサイクル事業といった他社がやっていなかったりやりたがらないことをすることや、自社のオンリーワンの製品の販売やサービスを行なっている点です。

日比)今まで実際に作られた製品はどういったものがあるんですか?

伴社長)消費者向けだと植木鉢、キャンドル、コースターやブロックです。砂でできているのでコースターは水を吸ってコップにくっつかないもの、ブロックは保水性があり温度を下げる効果がありヒートアイランド現象にも貢献します。

日比)砂の活用には色々なメリットがあるのですね。企業向けの製品はどういったものがありますか?

伴社長)鋳造屋さんの鉄を使った断熱材や保温剤があります。他にも化石燃料の代替になるようなものの製造にも取り組んでいこうと思っています。中子の技術を生かして、新しいことにもチャレンジしていきたいです。

日比)そういった取り組みの中での課題は何かありますか?

伴社長)成形技術はずっと取り組んできたことなのですが、その中でも乾燥や塗装などの技術面をもっと磨いていきたいです。あとは、職人の技術を継承しなくてはいけないとも思います。

日比)貴社も高齢化は進んでいますか?

伴社長)弊社は若いスタッフにも入社してもらっているため、高齢化というまでではないですが、技術の継承は常に考えています。

日比)貴社は様々なことにチャレンジし続けてきていると感じていますが、現在は新しくチャレンジしている事業の営業活動はどのようなことを行なっていますか?

伴社長)営業活動は特にしていないですね。他業種では繋がりが多いところもあるけれども、弊社では特になくどのように営業をすればいいのかがわからないと言う課題があります。コロナの影響で中止になることが多いですが、展示会やギフトショーなどで商品販売をしようと考えています。

日比)展示会が中止や延期になることで、オンラインを活用しての営業活動、新規案件の獲得が盛んになりつつあります。貴社もオンラインの活用に関してぜひ取り組んでいただきたいです。その他、何かコロナの影響はありましたか?

伴社長)園芸関係はあまり直接的な影響はなかったです。むしろコロナ禍でガーデニングをする人が増えましたね。なので、仕事はあまり減っていないです。

日比)それは事業の多角化のおかげだったんじゃないですか?

伴社長)いや、運ですね。笑 とはいえビジネスにおけるリスク管理は徹底するようになり、気が引き締まった気がします。

日比)少し話が変わりますが、製造業においてもDXが盛んになっていますが、何か導入されたことはありますか?

伴社長)現在は特にないのですが、例えば職人さんの技術を伝えるときに写真ではなかなか伝わりづらいので、動画で伝えるといったことはしていかなくてはいけないと思っています。加えて、現場での「見える化」をしていきたいのですが、作業者にストレスのない形で管理するシステムを作っていかなくてはいけないと思います。

日比)DX化と作業者のストレスのバランスを取りながら進めるのは難しいですが、大切なことですね。 事業展開という意味で、海外展開についてなのですが、現状と今後の検討について教えて頂けますか?

伴社長)現状は特に考えていないですが、将来的には需要があるのであれば考える時が来ると思います。日本での需要がなくなって来れば海外に出ていく必要はあるのだと思います。

日比)植木鉢単体であれば海外の方が安いものがあるかもしれないですが、砂を使っているという点や高い品質というようなポイントをうまくブランディングすると需要があるかもしれませんね。オンラインで貴社の良さをブランディングするのはチャレンジングなところもありますが、弊社としても取り組んで行きたい課題です。

日比)砂を使っているといいことというか、砂の持つメリットは他にはどんなものがあるんでしょうか?

伴社長)なぜ砂が中子で使われるかというと、耐火度があり鉄が固まるまで保ってくれるからです。なので連結材の樹脂の代わりに使用することができます。植木鉢に限った話で言うと、通気性ですね。さらに保水・保温・サビにくいという点もあります。外側はアクリルでコーティングしているので空気は通すけれど水は通さないということになっています。

日比)砂の植木鉢は割れやすいんですか?

伴社長)陶器は薄くて硬いのですが割れやすいです、しかし砂は若干柔らかいものの本当に割れにくいです。多少欠けたりはしますが割れることは滅多に無いです。

日比)家具とかにも使えそうですね。

伴社長)丈夫なので使えます。少し重いですが見た目もシックでかなり頑丈ですね。

日比)この少し錆びたような質感をオンライン上で出すことも重要ですね。

伴社長)そうですね、実際に見ると味がある思います。見た目はざらざらしていますが、触るとザラザラしていないんですよ。展示会でも実際に触っていかれる方が多いです。

実際に触れた方の意見を聞かないと分からないことが多く、マーケティングなどをせずに我々の思いだけで作った製品は、実際のところハズレが多いです。バイヤーや販売業者さん達から、こう言うものが欲しいと言われることによって我々も意欲や目標を持って開発に取り組むことができます。

製品の生産途中で出たものをリサイクルして作った製品に全く需要がなければ、結局いらないものとして廃棄されてしまうので、需要に関する情報が欲しいですね。

日比)そう言った意味ではManuTechでは需要に関する情報も把握することができますし、貴社の技術がどう言った業界の方々に興味を持っているかなどの情報を把握することも可能ですので、ご活用頂く方法があるかと思います。

日比)最後に、会社と会社経営について、社長としての仕事術などあれば教えてください。

伴社長)会社は生き物と同じで、必要とされれば継続して生きていくものだと思います。そして会社にとって従業員はとても重要視しなくてはいけません。

会社というものは、私も含め働いている人の生活を守る場所でもあるので、会社のために働くというよりも、自分たちがやりたいことを実現できる会社をみんな守っていこうという気持ちが大事だと感じます。

日比)企業文化としては、社員がやりたいことを実現して様々なことにチャレンジしていくということでしょうか?

伴社長)そうですね。従業員それぞれに役割があり、それを実行することでこの会社を守ることができるという形が一番いいのかなと考えています。

日比)貴社の取り組みや社長が考えているビジョンなどとてもよくわかりました。貴社の今後の成長が楽しみです。 本日はありがとうございました。

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Written by ManuTech

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